私の生徒達。

2002年7月24日
 以前に書いたように、私は中学生を相手に塾で数学を教えている。

 今は夏季講習なので、ほとんど毎日授業がある。

 これが、楽しくてしょうがない。生徒達がかわいくてしょうがない。

 教えているのは中学一年生。まだまだ小学生とほとんど変わらない、小さな子供達ばっかりだ。その子達に、私はかなり厳しく、優しく接するように心がけている。

 宿題を忘れたら居残り決定。毎日小テストをして、結果が良くなければ補習。その代わり、体罰は決してしないし、相当のことでないと怒らないようにしている。

 私は、子供達にルールを教えていると思っている。決められたことは必ずこなす。答えを写すなどの不正行為は以ての外。結果が出せないのであれば、その過程から見直して、自分の弱点や苦手分野を克服するように努める。

 そういう習慣を小さい頃から付けておくと、大人になって結構便利ではないかと思うからだ。割り当てられた仕事に対する責任感と、自分への自信に繋がる。小・中学生の勉強とは、そういうものだと思っている。

 ところで、同じ塾の先生で、教育大に通っている先生がいる。彼らは将来先生になりたいそうだ。

 彼らの会話をちょっと見てみよう。

後輩「あたし、明日試験なんです。教育論について記述式でやる試験なんですよ。もう授業も寝てるし何やってるか全然分からない」

先輩「そんなんカンニングしたらええやん。俺はカンニングで切り抜けたで」

 教育論でさえ自分の言葉で話せず、努力をせずに不正行為で乗り切る。単位は取れるかもしれない。しかし、それで子供達に「教育とは何か」を伝えることができるのだろうか。

 彼らが生徒に「何で学校に来なあかんの? なんで勉強ってせなあかんの?」と訊かれたときに、どういう切り返しをするのか。ちょっと見物だ。

 だが、彼らに自分の子供は預けたいとは微塵も思わない。
 
 信念のない人間とは関わりたくない。

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