ノスタルジー

2002年8月9日
 今日で塾の夏季講習が終わる。

 私はこの夏季講習が始まる一週間ほど前に、「八月一杯で辞めさせてもらいます」と上司に言った。理由は、自分がこの塾の人間(先生の方)に嫌われている、あるいは評価されていないことを肌に感じていたからだ。

 ところが、私は辞めさせてもらえなかった。

 「就職活動も始まるし、自分のやりたいことに時間を使いたい」と言ったら「就職活動でしんどくなるギリギリまで頑張ってくれないか」と請われたのである。

 しかし、私には分からない。私を認めていないのなら、嫌っているのならば、止める理由がない。かといって、「俺は本当は上司に信頼されていたんだ」などと思うこともない。

 人の気持ちは分からない。毎日のように接している上司の心情ですら私には掴めない。

 そんな私に、二週間に一度会う程度の彼女の気持ちが分かるはずも無かった。

 私は彼女と過ごした日を思い、懐かしみ、悔やみ、嘆く。今夜は打ち上げで、打ち解けない先生方と適当に杯を交わし、泥酔し、そして意識は黒く塗りつぶされていくだろう。

 今夜ばかりは馬鹿騒ぎもいいではないか。杯を交わす相手に好感を持っていなくとも、一時でも彼女への想いを忘れることができるのならば。

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