私のギター人生O.P.1

2002年9月15日
 久々に、ギターを弾いた。

 ここ半年間、全く弾いていなかったわけではない。というか、ほぼ毎日のように触っていた。しかし、それは「ただなんとなく」であり、そこに情熱などは存在しなかった。

 私は中学二年生のとき、サッカー部に所属していた。1995年、八月八日、私は練習中に、右足親指の骨にヒビが入る、という事故に遭った。普通に足をぶつけただけなら、ジインとした痛みもすぐにひくのだが、このときばかりはいつまで経っても痛みがひかず、翌日、病院でレントゲンを撮ってみたところ、ヒビが見つかり、利き足が右の私は、当然ながらサッカーはできなくなってしまった。

 思えば、1995年という年は、丁度Jリーグが開幕した年であり、サッカー人気は空前であった。私も「ただなんとなく人気に乗って」サッカー部に入ったのだが、先生やチームメイトとの相性が合わず、「楽しいサッカー」はしていなかった。と、いうか、本当に流れに任せて入部しただけで、それほど興味がなかった、というのが本音である。

 ともかく、「さあ、長い夏休み、どうやって過ごそうか」と考えていたときに、ふと部屋の隅を見るとボロボロのクラシックギターが置いてあった。白いはずの弦がサビで真っ黒になり、ペグは錆びて固くなり、まともに弦を巻くこともできず、ネックの反り具合も、12フレットで弦との距離が1cm以上空いている、というとんでもないギターだったのだが、私はこの楽器に興味を持った。

 そのギターは母親のもので、曰く「学生時代に使っていた」ものだそうだ。高校時代にクラシックギター部の副部長を務めていた母のおかげで、「ギターを弾くのに何が必要か」ということで困ることはなかった。父もギターをやっていたので、弦やコードブックは買ってきてもらった。

 そういう恵まれた環境の中、私のギター人生は始まった。(以下次号)

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